収録を終えられてのご感想をお願い致します。
蒼井:
実は蒼井翔太、人生初めての主役を頂きまして。そして、とてもかっこいい穂仁原先生と恋をするという役なのですが、そのお相手が平川さんということで、凄く緊張しまくりましたね。でも楽しかったです。
平川:
僕は、『この男。』シリーズは1作目以来、2度目の参加をさせて頂きました。監督の作られる映像美やお話の濃密さなどが、もう僕の想像をはるかに上回るレベルのものだったので「これはどういうことを言いたいんだろう、何を伝えたいんだろう」と、台本を読みながら凄く考えました。もちろん収録はたっぷり楽しませて頂いたのですが、家でも随分楽しみました。
蒼井:
凄くきれいな色使いで、とても神秘的で引き込まれましたね。
演じたキャラクターとの共通点、違う点などはありますか?
平川:
(田万里はなかなかクラスに馴染めないでいるけど) 例えば自分が高校生くらいの時にクラスメイトが何か落し物したら「はい」ってすぐ拾ってあげられる子だった?小さなことかもしれないけど、実際どうだった?
蒼井:
僕はやっぱり、一瞬とまどったりもしてましたね。僕も高校デビューとか、中学デビューとかいうわけじゃないんですが、今の自分より新しくなって「もっともっと、みんなの中に入りたいな」…っていうところは、まったく同じでした。でもその時は、田万里のように、一歩踏み出す勇気はまだなかったんですよ。だから今の自分を変えたいと思っているところは凄く共通するけど、勇気は田万里のほうがあったなと思いました。
平川:
そっか、そっか。小さなことって思われる方もいらっしゃるかもしれないけど、田万里君にとっては、大きな大きな第一歩ですよね。僕は、穂仁ちゃんとの共通点、何かあるかなぁ…?
蒼井:
アフレコで穂仁原先生を演じられている姿を、目の前で見ているので、もうね、穂仁原先生にしか見えないんですよ、今…。
平川:
うそー!(笑)
蒼井:
ははは(笑)。だから、その力って凄いなって思って、共通点とか、違うところとかあってもなくても、僕から見たら穂仁原先生なんだよな~って思っちゃいます。
平川:
そう言ってもらえると凄くうれしい。でも、実際のところ共通点は特にないかなぁ。じゃあ違うところと言われると違うところばっかりすぎて、ここが特にって言えないんだけど(苦笑)。まぁ、そもそも地学とか理系の時点で袂を分かっているので(笑)
蒼井:
あははは(笑)なるほど。
平川:
穂仁原のように1つ自分の好きなことに集中できる場所があって、突き詰められるというのは、憧れる部分ではありますよね。仕事になると趣味じゃなくなっちゃったりすることあるけど、それが今でもずっと趣味にも通じているみたいな。そういところは憧れたりするなぁ。
田万里は話題作りのために流行りのものを一生懸命調べていましたが、
流行りや限定ものなどには乗るタイプですか?
蒼井:
乗らないです!質問壊しが出ましたけれど(笑)。
平川:
えーと、僕も乗らないです!(笑)。大体そもそもが流行りに疎いんです。「そういえばこれ、流行っているんだって」と言うと、「えーいつの話?」っていうような。
蒼井:
僕も時々それもあるのですが、あと僕、自分は「こういうのが好き」っていうのがもう決まっちゃっていて。
平川:
いやいや、素晴らしいよ、それは自分を持っているということだ。
印象に残ったシーンや好きなセリフがありましたら教えて下さい。
平川:
今日はねー、いっぱい喋ったもんね、しょーたん。
蒼井:
はい、アニメでこんなに喋らせて頂いくのも、初めてで!
平川:
初めてづくしですなー。
蒼井:
初めてづくしのなか、印象に残ったシーンやセリフは、僕の中で凄くいっぱいあって。冒頭、本当に悩んでいる田万里の姿を見て、穂仁原先生が「田万里、お前、きれいだな」っていうセリフがあるんです。まずはそこが思い出の1シーンになりました。あとは、石に惹かれて田万里に興味を持つようになった穂仁原先生だけれど、田万里と穂仁原先生が本当に心から向き合った時の、生身の人と人との気持ちがつながった瞬間のシーンが映像も含めとても好きですね。
平川:
もう、100点満点!(笑)
蒼井:
わぁ!(笑)ありがとうございます!
平川:
僕は、田万里が地学準備室にたびたび来るようになり「…先生」、「先生」、「先生!」と三段階で言うシーンの、相手の顔色を伺う感じから、少し楽しくなってきて、より気持ちが近づいて…という表情の変化と、それにちゃんと乗せた、しょーたんのお芝居が一番印象に残っているかな。時間が過ぎていく中で、彼がそういう小さいことでも成長していく、変化していくのが、あれだけでも伝わるでしょ。そこが凄く印象的だったな。みなさんにも一度と言わず、二度、三度と観て頂きたいシーンですよ。もちろん他にも素敵なシーンが沢山ありますので、全編通して、是非何度でも観てみて頂きたいですね。
蒼井:
よろしくお願いします!